Column
足首の捻挫、いつからスポーツに復帰できる?
「歩けるようになったから、練習に戻っても大丈夫?」
「痛みは減ったけれど、またひねりそうで不安……」
足首の捻挫をしたあと、スポーツを再開するタイミングに迷う方は少なくありません。復帰には、痛みだけでなく、足首の動きや筋力、バランス、競技中の動作を確認することが大切です。
「歩ける」と「スポーツができる」は違います
捻挫は、足首を支える靱帯などを傷めるけがです。痛みが軽くなっても、足首の動かしにくさや筋力の低下、不安定さが残っている場合があります。
歩くことができても、ジャンプの着地や急な方向転換には、まだ十分に対応できないことがあります。回復が不十分なまま復帰すると、再び捻挫する原因になります。
復帰前に確認したいこと
スポーツ復帰を考える際には、次の点を確認します。
- 運動中や運動後に、痛みが強くなっていないか
- 足首の動きや筋力が回復しているか
- 片脚で体を支え、バランスを保てるか
- ジャンプ・着地・方向転換など、競技に必要な動作ができるか
- 足首への不安が少なく、安心して動けるか
- 通常の練習を最後まで行い、その後の症状も落ち着いているか
これらは、自分だけで復帰の可否を決めるための合格表ではありません。医師や理学療法士が、けがの状態や競技の特性に合わせて総合的に判断します。
練習は段階的に戻しましょう
復帰までの期間は、けがの程度や競技によって異なります。「捻挫から何日たったか」だけでは判断できません。
状態に合わせて、歩行、軽いランニング、ジャンプや方向転換、競技練習へと段階的に負荷を上げていきます。練習中だけでなく、終了後や翌日の痛み・腫れも確認しましょう。
リハビリでは、足首の動きや筋力、バランスを整え、競技に必要な動作の回復を目指します。必要に応じて、サポーターやテーピングの使用も検討します。
「捻挫だから」と我慢せず、ご相談ください
足をついて歩くことが難しい、強い腫れや痛みがある場合は、骨折などを伴っている可能性もあるため、早めに受診してください。
また、痛みが長引く、何度もひねる、足首が抜けるように感じる場合もご相談ください。
みやざき整形外科では、診察のうえ、必要に応じてリハビリテーションをご案内しています。部活動やスポーツへの復帰に不安がある方は、お気軽にご相談ください。
参考文献・参考資料
- Smith MD, et al. Return to sport decisions after an acute lateral ankle sprain injury: introducing the PAASS framework—an international multidisciplinary consensus. British Journal of Sports Medicine. 2021;55(22):1270–1276.
https://doi.org/10.1136/bjsports-2021-104087 - American Academy of Orthopaedic Surgeons(米国整形外科学会). Sprained Ankle. OrthoInfo.
https://www.orthoinfo.org/diseases--conditions/sprained-ankle
閲覧日:2026年10月19日